水を信用するための3年間の話

今週のお題「苦手だったもの」

 

子供のころは木曜日が苦手だった。

 

小学生のころ、習い事をしていた。

 

水泳と英会話

 

小学1年生ごろから3年生まで水泳をやっていた。

 

水泳の日が木曜日だったから、

 

なんて安直な理由で木曜日が苦手だった。

 

やりたくてやっていた習い事ではなかった。

 

幼稚園児のころは、水泳、といっても水深30cmくらいの、言うならば滅茶苦茶デカい水溜まりのようなプールで水と戯れるだけだった。

それが小学校へ通うようになると水深は30cmくらいなのは変わりないが、プールが水溜まりからちゃんと泳ぐ場所へと進化していた。

そんなプールへ世界進出を果たすと気付いた。

 

顔を水に浸けることが怖い

 

身体を水に浮かせることが怖い

 

と。

泳ぐどころか水を信用することすら出来なかった。

 

そんな当時6歳のわたしをみた母親は水泳教室へ通わせてくれるようになった。

 

そこからわたしの木曜日へのしがらみが始まるのだけど。

 

小学生なんて友達と遊ぶことが楽しくて堪らない。

 

毎日毎日学校から帰って荷物を玄関にほっぽり出して幼馴染と遊んでいた。

 

それが、木曜日だけできなくなったのだ。

 

遊ぶ時間が、木曜日だけ水と向き合う時間になった。

 

小学生3年生のころ、通っていた水泳教室が老朽化により閉校することになった。

 

その頃には、水と多少は仲良くなることができ、

クロールに加えて平泳ぎ、背泳ぎまで出来るようになっていた。

 

だけどやっぱりずっと木曜日も遊びたかった。

 

こんな子供っぽい理由で木曜日が苦手だった。

 

今はもうすっかりそんな気持ちは残っていないけど、やっぱり木曜日、と聞くとたまに、ちょっとだけそんな水泳へ向かっていた車の中を思い出す。

 

身体を動かすことがめっぽう苦手なわたしだけど、

唯一特技といえることが水泳。

 

あの頃はすごくイヤだったけど、今となると人生の良いスパイスになったな、と思う。

 

そんな、イヤな気持ちもいつかは良い経験だった、と思えるように日々を過ごせたら良いんだろうけどそうは上手くいかん。

 

だけど、そう信じて頑張る気持ちが大事なのかもしれない。

 

 

久しぶりにプールで泳いでみようかな。