わたしの音楽遍歴〜濃厚接触編〜

第2回目です。さあ、いきます。

 

14歳の誕生日にSEKAI NO OWARIのアルバムを貰った少女は、彼らの音楽にのめり込んだ。正確に言えば、音楽、そのものにのめり込んだ。

 

当時のわたしはまだ中学生で、前回に記述した通り音楽とは疎遠の家庭で育っていたのでもちろんウォークマンなど持っていない。その為、いつ買ったかも分からないくらい古びたCDプレイヤーにアルバムを差し込み家に帰り寝るまで毎日何周もしていた。その頃、もうひとつ衝撃的な出会いをしたものがある。

 

ラジオ。

 

始まりは、セカオワがラジオレギュラーやっているという情報を聞きつけ、金曜日の10時30分、15分間のラジオを始めて聞いた。面白かった。声だけでこんなに人を楽しませる力がラジオにはあるのか、と14歳の小さな脳味噌に衝撃を与えたのを覚えている。

 

ラジオを知った後の日々はまるで知らなかった日々と比べものにならないくらい煌めいていた。友達が上手く出来なくて、暗い中学生時代を送っていたわたしにとって一筋の光だったように思う。当時毎日夜10時から放送されるラジオの中の学校、SCHOOl OF LOCK!を、楽しみに過ごしていた。そんなラジオからわたしはバンドの素晴らしさも教えてもらった。

 

当時私が知っている音楽なんて、セカオワAKB48吹奏楽くらいしかなかったものだから、10代で自分たちで曲を作り、楽器を鳴らすということを出来るなんて思ってもみなかったから、初めてバンドを聴いたときはこんな世界もあるのかと思った。知らないことを知っていけることの楽しさと、広がっていく音楽という大きな世界。ラジオから流れる愛の歌。全てが優しくわたしを包み込んでいた空間だったように思う。

 

同じ2015年の夏、もうひとつ大きな出会いをする。

これは次回。