エンドロールは突然に

以前から「今度書く」詐欺をしていた好きな先輩がいる。その先輩は今月でアルバイトを辞める。

シフト表を見るとあと2回あるはずだった。そんな先週の金曜日、突然その日が最後だと言うことを知った。しかも帰る2分くらい前に。突然のことすぎて嘘だと思った、というか分かっていなかった、本当の最後なんて。

 

去り際、先輩はわたしに言った。

「頑張ってね」と。

きっと彼なりのお別れの言葉だったのだと、帰って気付いた。

 

なのに、わたしはありがとうもさようならもなにも言えなかった。沢山優しくして貰ったのに、沢山嬉しいという気持ちをくれたのに。

 

こんなに呆気なく最後は訪れてしまうのか、と人生の恐ろしさを痛感してしまった。

 

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まだ終わりたくないのに、ラストチャンスはバレンタイン